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早朝散歩と開高健 ホーチミン夏休み家族旅行 10 [2019.08 Ho Chi Minh VN]

3日目スタート
朝7時半。相変わらず熊太郎一家は朝寝坊。
ということで早起き老人熊太郎は1人で朝の散歩をすることにした。

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今日は月曜日。昨日に比べて格段にバイクの数が多い

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2日滞在すればバイクの流れを縫って道路を横断するのも問題なし

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街中に展示?しているヘリ(多分戦争時の米軍のヤツ)

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この看板、前回2015年訪問時にもあったが、国際協力機構(JICA)のJV事業。今、ホーチミンでは地下鉄の建設が進んでいる。2020年開業を目指していて清水建設や前田建設の名前が見えます。これで少しは交通事情が改善するのかね。


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どんどん繁華街の方で進んでゆきます。

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ホー・チ・ミン人民委員会庁舎を遠くに見る。東京駅前の行幸通りのようですな。

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サイゴンスカイデッキの横を通る。熊太郎は登ったことないが、高さ260mくらいのタワーです。

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サイゴンスカイデッキが後ろに見えますが、朝散歩の目的地はココ。ホテルマジェスティック。
創業1925年 フランス植民地時代から続く伝統のホテル。数々の有名人が泊まったそうな。
そして日本の作家 開高健がベトナム戦争時代に宿泊したホテル。
彼は戦争時、朝日新聞の特派員として南ベトナム軍に従軍。カメラマンとともに戦地に赴く。
彼が従軍していた大隊200人は北ベトナム軍に包囲され攻撃されてしまう。結果残ったのはたったの17人。その中の2人が開高とカメラマンの秋元である。

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彼の著書「ベトナム戦記」によると彼らは103号室を活動の起点としていた。本の270ページにホテルの部屋の写真が掲載されている。

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外にホテルのモニュメントがありました。

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日本から持参したベトナム戦記の本とホテルマジェスティック

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そんな事を考えながら撮影していたらあっという間に9時近くになってしまった。ホテルの朝ごはんは9:30まで。
こりゃやばいなと思っていたら、ベトナム人が関西っぽい日本語で話しかけてきた。
「バイクで観光しない?」
「安いよ」
彼はスマホを取り出し、多くの日本人がバイクの後ろに乗って観光している写真を見せてくれた。
熊太郎「何人まで乗せられるの?」
彼「2人かな」
熊太郎「一家でベトナム来ているから4人なんだよね」
彼「ダイジョーブよ。私の家族のバイク呼ぶから」
熊太郎「(家族経営?)危なくないの?」
彼「ダイジョーブよ。私のバイク安全ね」
熊太郎「(ほんとかいな)」
熊太郎「実はこれからホテルに帰らなくちゃいけないんだけど、乗せてくれる?」
彼「いいよー」
という事でひょんな事から初めてベトナムにてバイクの後ろに乗ることになった。
熊太郎、バイクの後ろにまたがる。もちろんヘルメットなんてない。ホント大丈夫かな。
交通法規なんてあってないようなベトナム。彼のバイクは町の混雑を縫うように走り抜けていく。時には歩道も使う。きっとこれで怪我しても保険でないだろうなと思う。

でもなかなかない機会。なかなか楽しい。

そして熊太郎は1つの疑問について彼に訊いてみることにした。
それは先の開高健の「ベトナム戦記」中に記述されている1つの言葉「チョーヨーイ」についてである。

「腹が立った時や、どうしようもない時、しくじった時、こんちきしょうと言いたい時、ああやれやれと嘆息をつきたい時にベトナム人が漏らす言葉。フッと肩で吐息をついて”チョー”と伸ばし”ヨーイ”と口の中でつぶやく感じ、とある。これくらい今のベトナムを代表する言葉はない。全てはこの一語にこもっている。絶望、憎悪、舌うち、呪い、悲痛、全て言葉になりきれぬまま口の中に押し戻される言葉」(ベトナム戦記55ページ)

ベトナム戦争を実体験している開高と秋元カメラマンは、
「チョーヨーイだな」
「チョーヨーイだよ」
「まったくだ」
と会話する。

バイクの彼に、
熊太郎「ねぇ、ベトナム人ってチョーヨーイって言葉使う?
彼「???」
熊太郎「(開高健の記述のように”フッと肩で吐息をついて”チョー”と伸ばし”ヨーイ”と口の中でつぶやく感じ”で)チョー ヨーイ」
彼「あー」
熊太郎「どういう意味なの?」
彼「Oh My Godだよ」
熊太郎「なるほど」

オーマイゴッドね。1つ知りたい事が確認できてスッキリ。

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あっという間にホテルに到着。言い値で50,000ドン(250円)で手を打ちました。5万ドンの価値ありますよ。危ないけど。
家族でバイク観光したい時はここに電話してね、と携帯の番号を伝えられお別れしました。
家族でこれで観光しても良いかなとグラっときましたが結局起用しませんでした。
やっぱり安全担保されないとなぁ。
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コメント 2

YAP

ベトナムでバイクの後席は、なかなかスリルありそうですね。
少なくとも家族を乗せるのはちょっと...
by YAP (2019-09-29 06:59) 

熊太郎

YAPさん

バイクはクルマと違って街の空気が感じられるので大変魅力的でした。でも家族に怪我されても困るのでやめました。
by 熊太郎 (2019-09-30 06:15) 

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