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Barcelona 秋の旅5 カタルーニャ [2012.09 Barcelona ES]

スイスの会社において熊太郎はスペイン人と同じ部屋で仕事をしている。
彼女はバルセロナ近郊出身、地域で言うとカタルーニャ地方である。

今回のバルセロナ訪問、彼女の影響もあった。出張者に持って来て頂いた地球の歩き方「バルセロナ」を見せたら、彼女は日本語しか書いていない歩き方を見てくれていろいろ教えてくれたとてもいいヤツである。

 当時、いや、いまも変わらずだが、南ヨーロッパ諸国はソブリンリスクを抱え、若者の失業率が20%を超える非常に厳しい状態だった。

 ある時経済危機の話題になったとき、彼女は「私はスペイン人の前にカタルーニャ人だから」と熊太郎に言った。さらに彼女は「スペインの地域間の経済格差は大きく、カタルーニャ地方は国全体の経済を支えている」と言う。

 確かにバルセロナの街を歩くとお店で目につくのはスペイン語ともう一つ似た言語が書いてある。これがカタラン語(カタルーニャ語)である。
 そしてカタルーニャの独立運動は続いている。

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グエル公園の帰り、マンションに掲げられた沢山のカタルーニャ州旗を目にする。

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ここだけじゃなく街全体がこんな感じだ。

 自分の住む地域の歴史が心の底にあってプライドを持っているのだなと思う。(丁度このときは州の独立論が出ていたのでなおさら)

 これはスペインだけでなく、ドイツ人も同様のようで、別事業の同僚が「私はミュンヘンエリア出身。ドイツ人である前にバヴァリア人(バイエルン)だからね」と言います。いろいろ旅をしたり、同僚と話をすると他にもフランスのブルターニュ地方(フランス本土左上の大西洋に突き出たエリア)でも地元意識が強かったり、ベルギーはオランダ語文化圏(フランデレン)とフランス語文化圏(ワロン)で国土が分裂してしまうような議論がなされていたり、長い歴史の中で占領したりされたりし続けている故、内包するたくさんの軋轢があるのだろうと感じる。

 そんな中でEUとして経済統合している訳ですから、大変なのは想像に難くありません。まだ宗教が(ある程度)共通なので、中東のようなイスラムとキリスト系の関係より複雑ではないという人もいますが。(千年以上もの間、欧州内では戦争ばかりしていたじゃないかとも思いますが。。)


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